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「健康経営を実現し、評価や表彰とリンクする社内SNS事例紹介」事例研究会レポート
みなさん、こんにちは!(^^)/
人事プロデューサークラブの広報担当、人事の妖精・じん子ちゃんです!
早いもので、今年もあと半月足らずで終わってしまうんですね…(゜д゜)
みなさんにとって、2024年はどんな1年でしたか?
さて今回は、12月5日に開催された「事例研究会」のレポートをおとどけします!
12月に入ってから寒い毎日が続きますが、心がほっと温かくなるような社員への愛に満ちあふれたご発表のレポートです!
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☆ 人事プロデューサークラブ 第112回 事例研究会 ☆
テーマ
「つながる力で健康を育む、社内SNSの新しいカタチ!」
ご発表者
Gcomホールディングス株式会社
経営管理部 部長補佐 増永 百合江 氏
― はじめに ―
事例研究会ご登壇にあたり、増永様より事前に頂いていた今回のテーマにおけるポイントが2つありました。
・テレワークやフレックス制度の普及で希薄化した社員同士のつながりを取り戻し、チームとしての絆を強めるにはどうしたらいいのか。
・「分からないことがあっても、誰に聞けばいいのか分からない…」そんな孤独感やストレスが、体調やメンタルヘルスにまで悪影響を及ぼしてしまっている悪循環をいかにして断ち切るか。
エンジニアを多数抱えリモートワークも多く、複数のグループ会社を傘下に持つGcomホールディングス様ですが、こうした課題は、多くの企業様で共通しているところだと思います。
では、早速Gcomホールディングス様の取り組みを見ていきましょう!
■ 会社概要と自己紹介
Gcomホールディングス様(本社:福岡)は、地方自治体向けシステムを開発する、50年以上歴史のある企業です。グループ全体で650名の従業員を抱えています(グループ会社は8社)。
増永様のプロフィールより(抜粋):
転職経験ゼロ。顧客である自治体に常駐し、コンピュータ業務の支援業務を経験後、経営管理業務を担当。長年経営管理部長として、経営管理全般(総務・人事・採用・教育・経理・財務・庶務)を担当。
現在は定年退職後、組織風土改革推進中(楽しい職場つくり)です。
会社が大好き、社員が大好きで40年働き続けて、定年後も元気に働いています。
Gcomホールディングス様は2018年より人事プロデューサークラブにご入会、経営管理部長だった増永様は、「人事の学校」でおなじみの西尾太先生の下、コンピテンシー導入にも尽力されました。
■ Step1 人が財産になる「ざいなる」開発
まず、当時の人事面での課題を解決するために、
・組織目標と個人目標の見える化
・人事評価の精度向上
・人財育成の強化
を目標に掲げ、グループ会社のICTコンストラクション株式会社様により、人材育成支援システム「ざいなる」を開発されました。
https://www.gyoseiq.co.jp/ict/service/
(現在、100を超える自治体で採用されているとのこと!)
「この”ざいなる”は、全ての部署の目標とその進捗状況、四半期ごとの評価基準を、全社員が見ることができるんです。組織目標と個人の目標も連動しています」(増永様)
■ その結果、社内はどう変わったのか?
2023年度 社員満足度調査結果より
・ミッションに共感しているか (どちらかといえば~非常にそう思う計)91%
・ミッションを理解しているか (どちらかといえば~非常にそう思う計)92%
「西尾先生からアドバイスいただいた目標設定会議と、その妥当性チェックも盛り込んだので、ある程度の成果が出せたと思っています」(増永様)
ここで、この日参加されていた現在の人事課長さまが操作する画面を、実際に見せていただきました!
とても見やすく、まさに「組織の見える化」が可能になるシステムですね!
季節に応じてログイン画面の背景画像が変わるなど、ニクい演出も(^▽^)
増永様からは、実際に現場で使用されている評価会議画面や社員満足度調査のレポートなど、貴重な資料もご提示いただきました。
「新人課長なんかは、こういった資料を通じて、”なるほど、こういうふうに部下を評価していくんですね”と、すぐに理解してくれてます」(増永様)
じん子が素晴らしいなと思ったのが、Gcomさんではこうした評価会議の後、必ず参加者にアンケートを取って意見を吸い上げ、次回の会議をさらに良くしていこうという取り組みがなされている点です。
毎回毎回、同じフォーマットの資料を遣い、ずっと同じ議題の反復になってしまっている会議って、だんだんモチベ下がっていきますよね。(^^;
■ Step2 健康経営活動への挑戦
この「さいなる」が軌道に乗った後も、IT系でエンジニアが多いという組織と、2020年からのコロナ禍によって、新たな課題が見えてきたとのこと。
①社員の健康課題 ⇒ 仕事のパフォーマンス低下につながる
②コミュニケーション不足 ⇒ 若者の離職につながる
「民間企業ではなく公共性の高い案件を受注しているせいか、納期がシビアでどうしても残業が必要になることもあります。当社の社員はすごく真面目で責任感の強い人が多くてメンタル疾患も防ぎたいですし、社員の平均年齢が少しずつ上がってきて、介護の問題や自身の疾患へのケアなどについても気になっていました」(増永様)
そこで、社員の健康増進のため、全社を挙げて、健康経営活動への取り組みがスタートしました!
「健康経営に重点を置くことについて、最初は社内でも反発はありました。人事から分割し新たに作った専門の部署の担当者も、最初は何から始めたらいいかわからないって言われたり…。役員も含め、そうした声に1つ1つ耳を傾け、じっくり説得していったんです」(増永様)
そんな増永様がこのフェーズで取り組んで来られたこと、実現に向けての課題や手順など、具体的にご説明いただきました。おそろしく根気のいる、大変な毎日だったかと思います。(;ω;)
■ Step3 「ざいなるHello」導入
②の課題、社内コミュニケーション活性化のため、健康経営の担当役員、増永様、エンジニアの3人で、「ざいなるHello」という社内システムを開発しました。
「3人それぞれ開発の目標があったんですが、私はこの『ざいなるHello』で、社員の間で感謝の想いが行きかう会社にしたいという気持ちがありました」(増永様)
その「ざいなるHello」の機能の一部をご紹介すると…
【歩いて健康】 歩数を登録し、社員間で共有。ランキングも!
【サンクスカード】感謝の気持ちを伝えるカード(ポイント付与もあり)
【ボランティア】 地域への貢献とその活動報告をシェアできる
【参加しない?】 スポーツやリクリエーションなどイベントへのお誘い
【こんなのどう?】業務改善を気軽に提案できるコーナー
あと、災害時に役立つ安否確認や、貯まったポイントを電子マネーに交換できるシステムもあるんです!
■ 「ざいなるHello」がもたらしたもの
・社員が競い合って歩くようになった
・「感謝と称賛」の雰囲気でエンゲージメントが高まった
・ボランティア活動で、部署を超えたつながりが生まれた
・イベント企画とその報告を、若手社員が主導してアップするようになった
・子育て情報交換、キッチンカー配備などの新施策が生まれた
等々、開発にたずさわった増永様の想像を超える反響がありました!
そして、その取り組み結果はポイントに反映され、社員表彰に連動されているそうです。
その結果、「健康経営優良法人認定」をグループ全社で取得、「健康診断の二次健診の参加率50%→100%」、「ストレスチェック受診率99%」を達成!!
最後に… 人事プロデューサークラブ代表・四分一より
「このシステムをただ単に導入したというだけで終わらせず、表彰や評価などいろいろな仕組みと連動させて、社員の皆さんがより使いやすいように改善をされている、そういったところも含め、素晴らしいなと感じました。増永さん、今日はありがとうございました!」
■ 参加者アンケートから一部抜粋
・目標管理に徹底的にこだわられている点がとても印象的でした。各部門の目標設定だけでなく、評価についても全社で見える化する仕組みについて目から鱗でしたし、弊社でも取り入れてみたいと思いました。
・成果評価システムについて「ざいなる」の非常にきめ細かい機能に驚きました。同時に入力項目の多さに実際の運用でどこまで使えるのかなということも感じました。
・ここまで取り組めていることが素晴らしいと思いました。
・本日は興味深いセミナーに参加させて頂きありがとうございました。ポイント制はやはり効果がありそうですね。
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自己紹介でいただいていたように、「会社が大好き、社員が大好き」がひしひしと伝わる増永様の事例研究会、本当にありがとうございました。
人事プロデューサークラブ会員の方は、アーカイブもぜひごらんになってください。
「ざいなる」「ざいなるHello」についてのお問い合わせもお気軽に!!
では、少し早いけど… みなさま、今年もお世話になり、ありがとうございました。
楽しいクリスマスと年末年始をお迎えください!!