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実践から「組織のメカニズム」を紐解く ― プロデューサー講座&暑気払いレポート
みなさん、こんにちは!(^^)/
人事プロデューサークラブの広報担当、人事の妖精・じん子ちゃんです!
以前じん子が勤務していた外資系企業で、外国人スタッフがこんなことを言っていました。
「日本人ってさ、挨拶でも会議の冒頭でも、まず天気の話から入るよね」
→ 確かに!( ゜∇゜;)
これって、四季があり、稲作文化が根差した日本だからこその習慣なんですかね?
そんな日本人が、季節を感じる行事の1つに、「暑気払い」があります。
AIに聞いてみたところ…(by Google)
暑気払い(しょきばらい)とは、夏の暑さで疲れた体をいやすために、
冷たい食べ物や飲み物を摂取したり、海水浴や宴会をしたりして、
体内の熱や疲れを「払う」伝統的な行事・習慣
だそうです。
この「暑気払い」の補足で、(現代では主に企業の慰労や親睦を目的とした宴会として行われることも多い)とありました。
今日は、7/24に行われたプロデューサー講座「チームと理想」とまさにその「暑気払い」のレポートをおとどけしますね。
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とってもステキな開催会場「ビジョンプレイス」
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7/24に開催されたプロデューサー講座。
今回の舞台は、KTゲームチェンジャーズ株式会社様(文京区本郷)の所有するビジョンプレイスというユニークな施設をお借りいたしました。
◆様々な人やチームが集いVisionを語り合う場所「ビジョンプレイス」
1F FOREST
2F CAMPFIRE
3F LODGE
屋上 PEAK
B1 CAVE
プロジェクター&スクリーンはもちろん、なんと室内にキャンプファイヤーがあり(電気です)、キッチンやカトラリー類、ポータブル充電器やブランケットまで、至れり尽くせりの設備とキャンプ場に来たような、リラックス&ワクワクがいっぱいの”大人の秘密基地”みたいな場所です。
こちらでセミナーや社員研修などをする企業様に、貸出しもしておられるようですよ!
◆ビジョンプレイスマップ
https://ktgc.co.jp/wp-content/uploads/2025/07/visionplace-guidemap_202507.pdf
今回のプロデューサー講座と暑気払いは、2F CAMPFIREを会場に開催されました。
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講師の 山田 理 氏(元サイボウズ 副社長)
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講師としてご登壇いただいたのは、KTゲームチェンジャーズ株式会社 代表取締役の山田 理さん(大阪府高槻市出身)。
1992年日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行、2000年よりまだ創業期だったサイボウズへ。取締役副社長として財務、人事および法務部門を担当され、2014年からはサイボウズUSAの社長も務められました。
山田さん「管理部門の責任者として、財務や総務人事だけでなく内部統制、広報、IRなどを立ち上げ、史上最短、確か4年半で新規上場、6年ぐらいで一部上場しました。様々なM&Aを通して株価が乱高下したのもこの頃です」
「買収した9社を全て精算し、サイボウズ単体に戻した後海外展開」という、波乱万丈の経験もされています。
2014年にはスーツケース1つでアメリカのシリコンバレーに乗り込み、現地でアメリカ人スタッフを採用、サイボウズが海外戦略を一気に進めるステージでも重要なポジションで活躍されました。
山田さん「サイボウズで得た組織戦略のノウハウを、外部にも提供していくため、スピンアウトしてKTゲームチェンジャーズを立ち上げました。実は去年まではアメリカにいてリモートで働いていたんですが、今年の1月に帰国したばかりなんです」
現在は、組織風土コンサルタントとして、100人100通りに活躍できる組織風土を世界に広げる活動を推進しておられます。
■講演前のメッセージより
「サイボウズ社で創業期から20年以上組織づくりをしてきた経験をもとに誰でもが理解し実践できる組織のメカニズムをご紹介します」
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組織の問題を解決するために、必要なこと
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まず最初に、今、日本企業で起こっていることをみていきましょう。
プロジェクターには「グローバル職場環境調査(米ギャラップ社)」より、日本は「熱意ある社員」の比率が145か国中最下位であるという、ショッキングなグラフが投影されました。
また、世界幸福度ランキング2024でも、日本は昨年から4ランクダウンの51位という結果に…。(ノ_-)
山田さん「こういう結果を見て、1つ言えることは、日本は”ばらばら”であるということです。もう、全てにおいて”ばらばら”なんです」
制度、風土、ツール、インナーブランディング… 最新の○○を導入したところで、それぞれがばらばらで1つにつながっていないと、何にもならない。そうした組織の問題を解決するためには、まず、組織のメカニズムを知ること、そこで初めて修復が可能になるのだそうです。
山田さん「組織のメカニズムを知るために必要なのは、誰にでもわかる共通言語です。みんなで使えることが重要なんです」
その前提をふまえ、「チームとは?」「会社とは?」「一体感と連帯感」などについての講義をいただきました。
山田さん「こうしたプロセスにおいて、意思決定というのはすごく大事です。その上で次に、問題の構造と解決プロセスも見ていきましょう」
画面には「問題」「理想」「現実」「解決」を配置した図が映し出されます。
ここでじん子がはっとさせられたのは、「問題があること=理想があること」という山田さんのお言葉です。
問題があるということは、決して悪いことじゃなく、「こうなりたい」っていう理想がきちんと組織にあるっていうことなんですよね。所属する組織に問題を抱えていて、ネガティブな気持ちになっておられる人事担当のみなさん、「理想に近づけるためのNext Action」を見つければいいだけなんですよ!
そこで役立つのが「社内にはどんな理想がある?」を洗い出す、「理想マップ」です。
人事プロデューサークラブ会員の方は、ぜひアーカイブでこのマップの構成をごらんになってください。シンプルだけど、きっと役に立つと思います!
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なぜギャップが生まれるのか?
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では、その「理想マップ」を頭に置きながら、「マネジメントの役割」「リーダーシップとマネジメントの違い」「組織風土問題」について、考えていきましょう。
山田さんから「なぜギャップが生まれるのか?」「どうすればギャップが埋まるのか?」この原因を丁寧に分析しながら解決に導いていく「問題解決メソッド」の共有がありました。
この手順、すごくわかりやすいですね!規模の大小は問わず、どんな組織でも当てはまる考え方だと思います。
山田さん「ネガティブな現実ではなく、こうしたい、こうありたいというポジティブな理想を、同じ言語で共有するんです。そうすると、自分もそう思ってた、自分も手伝いたいっていう人が絶対現れます。意思決定のプロセスももちろん大事なんですが、それよりも理想を共有するという段階が非常に重要になります」
続いて、「ヒトに関するメカニズム」について、お話がありました。
みなさん、「モチベーションとエンゲージメントの違い」ってわかりますか?
山田さんからはその2つのキーワードについて、目指すものは何なのか、何に依存する概念なのかを説明いただきました。
なんとなく、この2つ、混同していたんですが、スッキリ!( ´∀` )
ここで、正三角形の形に配置した3つの円に、それぞれ「やりたいこと」「できること」「やるべきこと」を示した図が。
この3つの円のうち、何と何が重なったら、何が生み出されるのか、明快なご説明で、またまたスッキリ!単純だけど、深いですね…。
最後に、MITのダニエル・キム教授が提唱する「組織の成功循環モデル」のご説明があり、組織の質を上げるには、このサイクルの中で”どこから始めればいいか”を教えていただきました。
「リーダーがチームに理想の火を灯し、権限よりも共感で理想を実現する」この「キャンプファイヤー」の精神で企業の組織改革をサポートする、KTGCさんと山田さんの取り組み、非常に勉強になりました!
山田さん、ありがとうございました!!
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山田さんへの質問コーナー!
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講義後の質疑応答タイムでは、参加者からはこんな質問が。
Q:サイボウスさんといえば、100人100通りの人事制度が有名ですが、運用コストを下げるためにどういう工夫をされたんですか?
Q:世間水準から見た給与について、文句を言ってくる社員に対してどういうふうに対応されましたか?
Q:ジョブ型雇用について、山田さんはどうお考えですか?
Q:組織の成功循環モデルでBad CycleからGood Cycleに移行した時、社員の反応はどうでしたか?
それらに、明快に丁寧に回答下さる山田さん。
じん子がこのコーナーで心に残ったのが、「絶対というところまでやらなくても、今よりベターにするだけで納得する人(社員)は出てくるんですよ」という、山田さんの言葉です。
そうか、完璧とか達成とかベストとか、目指さなくていいんだ!
ベターにするだけでもちゃんと見ている人、ついてきてくれる人っているんですよね。
コツコツと日々の業務をこなす人事担当のみなさんにとって、非常に心強いメッセージではないでしょうか。
■参加者アンケートより(一部抜粋)
・説明が非常にわかりやすかった。自組織に説明する際に各要素を取り入れたいと思った。
・聞きたかったサイボウズの思想を知ることができた。
・課題に対する解決策として、これまで見聞きしたことのない方法にも触れることができ、今後、自組織で同様の課題が発生した際の対応策の 一つとして参考にさせていただきたいと感じました。
・社員のあるべき姿、会社の方向性にあった個人の目標、理想とは何か、改めて考えさせられました。
・成長されている組織の柔軟な発想に触れ、大変良い刺激になりました。
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アットホームな空間と、手作り絶品料理で大満足の暑気払い
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講座終了後は、そのままCAMPFIREのフロアで暑気払い懇親会が開催されました。まるでキャンプ場にいるかのような居心地の良さ(笑)。なんと、アルコールもソフトドリンクも、フロアにある冷蔵庫から自由に出して飲んでもOKという、画期的なフリードリンク制!乾杯の後、参加者同士お名刺交換や会話をしながらお酒も進みます。
ここで有力な助っ人が登場!!\(^o^)/
「くらしのものさし研究所」の山下かおるさんによる、手作りお料理が続々と運ばれてまいりました!
この日は、中華料理をベースにした前菜~デザートまでのメニューです。冷菜も暖かいお料理(蒸したてシュウマイとか!)も、どれもすっごく美味しかったです。
山下さん、心のこもった手作りお料理を、ありがとうございました!
◆ くらしのものさし研究所 所長 山下かおるさんインスタ
https://www.instagram.com/kao.monosashi/#
■参加者アンケートより(一部抜粋)
・色んな方と楽しく情報交換できました。山田さんともじっくりお話する機会をいただけありがたかったです。
・会員以外の方とネットワークが広がった。
・人事業務に携わっていらっしゃる皆様と深くお話しする機会はこれまで多くなかったため、今回のように、人事担当や会社の代表を務められている方々が日頃どのような課題を感じ、どのように業務に取り組まれているのかを直接うかがうことができ、大変勉強になりました。
・料理がおいしく、ボリュームもほど良かったです。
・色々な立場の方とお話ができたのが良かった。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
まだまだ残暑が続きます。
体調に気を付けて、みなさん、お仕事がんばってくださいね!o(^-^)o
