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データを活用した効果的な新人若手育成とは? 専門講座レポート
みなさん、こんにちは!(^^)/
人事プロデューサークラブの広報担当、人事の妖精・じん子ちゃんです!
先日じん子が、美容院へ行った時のこと。隣の席から「人事部長」って言葉が聞こえてきたので、ちょっと耳を傾けてみたら…
海外出張から帰ったばかりというアラサー女子が、営業部隊にまじって出張に同行した人事部長が現地で大変だったと、スタイリストさんに愚痴っています。(^^;
女子「でねー、××に視察に行った時も、人事部長が○○で△△とかやらかすし、超大変で!」
スタイリスト「ああ、そりゃダルいっすよねー、わかります」
スタイリストさんが聞き上手なこともあって話はさらにエスカレート。
渡航先(国や地域)、エアライン、渡航期間、仕事の目的…等々情報が次々と開示され、挙句の果てには人事部長の苗字まで!!
それらがサロン中に響き渡って… 怖っ!!(( ;゜Д゜))
これから年末にかけて、酒席のシーンも多くなる時期です。
お酒が入ったことでつい大きな声になってしまったり、久々に会った友人に、日頃貯めていた会社の不満をボヤいてみたり。
でも、ちょっと注意してみてください。周囲にその話が聞こえていたりしませんか?近くの席に、大事なお取引先、株主さま、社員の家族、内定した学生さんなどがいるかも知れませんよ?
少し気が緩みがちな年末年始、しっかり周囲へのの配慮をしつつ、楽しい時間を過ごしていきたいなと思うじん子でした!(゜д゜)/
さて、今日の「人事プロデューサークラブ通信」は、11/19に開催された専門講座のレポートです。
データを活用した若手社員の「採用」「育成」「定着」のヒントとは?
ぜひ参考になさってみてくださいね!(゜ー゜)
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■ 株式会社リアセックさんとPROGテスト
今回ご登壇いただいたのは、株式会社リアセック HR事業グループの灘 成昭さん。昭和女子大学現代ビジネス研究所の研究員でもいらっしゃいます。
リアセックさんは、企業向け、学校向け、個人向けに、様々なキャリア教育プログラムの企画開発を行っていて、どの仕事にも共通する成果をあげるために活用しているジェネリックスキル(基礎力)と職業興味・志向を測定できる「PROG」は、シリーズ累計200万人が受験したアセスメントツールです。ご存知の方も多いですよね?
今回は、
「ジェネリックスキル育成を通じた効果的な新人・若手育成
~PROGテストとリアセックのデータに基づくアプローチ~」
というテーマで、講演いただきました!
※ PROGとは
ジェネリックスキル(汎用的能力)を測定するアセスメントで、全国の大学で毎年23万人が受験しています。(24年8月より社会人版を本格スタート)
◇ 大学生版 https://www.riasec.co.jp/prog_hp/
◇ 企業版 https://www.riasec.co.jp/business/
■ 1 大学の教育現場とデータでみる大学生の特徴
灘さんの自己紹介と会社紹介の後、いよいよ今日の講義に移ります。
今回は1~4のセクションに分け、お話をいただきました。
まず1つ目は、教育現場として大学および大学生のリアルに迫ります!
最近の大学を表すいくつかのキーワードのご紹介がありました。
以下の言葉、みなさん具体的にイメージできますか?
・大学のDXとオンライン教育
・アクティブラーニング
・PBL(課題解決型学習)
・非認知能力の育成
・探求型学習(Inquiry-Based Learning)
灘さん「私共は、長く大学さんとのお付き合いをしてきました。今、18歳人口の減少にともなって、大学の現場も大きく変化しています。
大学だけでなく、小中高にわたってこうした教育内容を取り入れている学校もあります。専門教育を通じてジェネリックスキルを提供する場に変化してきているんですね」
ここで、東京科学大学と実践女子大学での「学位授与方針」や「学修成果可視化テスト」事例、リテラシーとコンピテンシーが進路や内定にどうつながっていくのか、文系/理系学生の違いなどをご説明いただきました。
灘さん「優良企業とその他企業(非優良企業)に就職した学生のPROGスコアを比較すると、優良企業への就職者のコンピテンシーが総じて高い傾向を示しているんです。また、PROGのコンピテンシーは、キャリア自律度とも関係しているというデータも出ています」
人事担当のみなさんは、採用成功のためにも、こうしたキャリア教育のリアルを把握しておく必要がありますよね。
■ 2 職場環境の変化と新人・若手育成における課題
「働きたい組織の特徴」について、就活生が企業選びの際に重視するのは、下記のAまたはBでどちらだと思われますか?
A どこの会社に行ってもある程度通用するような汎用的な能力が身につく
B その会社に属していてこそ役に立つ、企業独自の特殊な能力が身につく
答えは、「A」の汎用的な能力(≒ジェネリックスキル)です。
その根拠として、若者の就業継続意向がどれぐらいの期間なのかというデータがあります。
灘さん「現在の会社・組織で今後どれぐらい働き続けたいかという質問に対し、60.1%の人が5年以内と答えています。それだけでなく、今の職業生活を続けることで『自分は別の会社や部署で通用しないんじゃないか』と不安に感じている人も半数にのぼります」
実際、灘さんが新卒や第二新卒の応募者と対話している中でも、そういったデータを裏付ける感触があるそうです。みなさんもそうではないでしょうか?
灘さん「ちなみに、今の大学生は高校の時に『探求学習』が必修化された世代です。自分で課題を見出し、自分で解決するといった考え方が当たり前に身に付いているんですね」
これからの施策で大切なのは、人事部門のスタッフが、こうした新人・若手の抱える問題意識を共有し、若手育成に反映させていくことです。
若手の早期退職/静かな退職を防ぐために、もう一度「若手の志向×育成環境」を振り返ってみましょう!
■ 3 新人・若手育成のポイントと効果的なアプローチ
では、それらの「若手社員が求めていること」が、育成の現場で活かされるには、どのような方策が必要なのでしょうか。
ここで灘さんから、PROGコンピテンシー研究に基づき、非認知能力を使いやすく要素設定した、測定・採点・育成方法のご紹介がありました。
1つめのステップとして「現状把握・自己理解」→次に「業務で必要な力を開発目標に設定する」→「能力開発のヒントをもとに具体的な行動計画を策定」→「業務内で行動計画を実践」と進みます。
それぞれの過程において、人事部がすべきことをコンピテンシー育成モデルに落とし込んでいきます。
じん子がこの中で特に印象に残ったのが、「伴走者」という言葉です。
灘さん「ポイントは、対話で深める場を設ける、話しやすい環境を作るという点です。上司&部下の関係性ですと、会話も慎重にならざるを得ないですよね」
具体的には、
・完璧を避ける
・早く試す
・お手本を探す… 等々、業務内で実践するメソッドを1つ1つご紹介いただきながら、上司と部下という(上下関係)間だけでなく、仲間・同僚間のフィードバックや相互支援から「共に走る」ことで若手社員の成長のモチベーションを上げていくという手法、多くの企業で取り入れていただきたいなと思いました。
人事プロデューサークラブ会員の方は、今回の講演資料から「ピアセッション進行テンプレート」(新人・若手同士での相互フィードバック・リフレクションの進行が可能)もご覧いただけます!ぜひオンデマンドでもご視聴ください。
■ 4 育て方改革と組織風土改革の第一歩に向けて
最後に灘さんから、今回のまとめともいえる「ピープルデータの事業部門における人材配置・育成への活用」のメソッドをお教えいただきました。
組織毎の人材バランスと育成課題を可視化するには、「業務知識」×「リテラシー」×「コンピテンシー」を数値化し、今の状態を把握したうえで目標設定を行うことが重要です。
灘さん「ここで、PROGでおもしろいデータがあったのでご紹介します。大学1~4年生、社会人○年目~管理職と進むに従って、学年や職業キャリア別にコンピテンシーの平均値を比較してみたグラフがあります。これを見ると、一般的なモデル社会人よりも管理職層の方が、平均スコアが高いことがわかります。モデル社会人と学生の間にも、大きな開きがあるんです」
この結果は、「モデル社会人×グローバル人材」の比較も可能で、「マネジメント経験のあるビジネスパーソン(グローバル人材)と、モデル社会人のコンピテンシーを比較すると、グローバル人材の方が押しなべて水準が高いという結果も出ています。
PROGデータを活用することで、従業員の経年変化・伸長把握だけでなく、ハイパフォーマー分析にも活用でき、コンピテンシーを高め、キャリア自律を促す施策を打ち出すヒントにつながるかも知れません。
若手社員のエンゲージメントを高めるため、成長予感・仕事への満足度・職場環境の良さを実感してもらうとともに、管理職の成長経験こそが、若手社員に成長予感を感じさせるために非常に大切な要素であることを示していただいた今回の講座でした。
灘さん、貴重なお話をありがとうございました。
■ 受講後アンケートより(一部抜粋)
・灘さんの軽妙なトークのお陰で、高度な内容もするすると入ってきました。令和の学生さんと対峙するには、昭和や平成の価値観からアップデートする必要性を痛感しました。ありがとうございました。
・現在の採用や定着の課題に繋げられると感じた。
・PROGが多くの大学で利用されているとは!就活生が自分の成長記録としてPROGデータを見せてくれるようになると面白い。
・全体を通して、ご自身の経験談も交えてご説明いただけたことで大変納得感のある内容だった。
・現状を具体的な数字ベースでご説明いただいた。
・学生の学習内容の変化(専門教育→基礎力)から、大学生におけるリテラシー、コンピテンシーの移り変わりなど入社前の基盤となる情報も教えていただけたことで、その後の情報をスムーズに理解できた。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
急に冷え込む日が増えてきました。
お体に気をつけて、師走を乗り切ってくださいね!(´∀`)
